準備をしない

2020年10月が終わろうとしている。とても忙しい。

 

小中学校の卒業式は、寂しくて号泣した。もうこんな思いはしたくないと思い、高校時代は初めから終わりを意識して大切に過ごした。おかげで最後まで笑顔でいられた。

これが大人になるということかと、そのときは思った。

実際大人になった私は、今、そういう心の準備をあえてしないでいる。

嵐が活動休止することを2年も前に教えてくれたのは、契約云々はもちろん、ファンのショックを和らげるためもあったと思う。でも私は準備をしない。している暇がないというのも正しいが、今までと同じように嵐の歌で踊り、新曲にわき、アルバムを楽しみにし、テレビで彼らに会う日々を過ごしたいからだ。

年末年始、きっと泣くだろう。衝撃を受け止めきれなくて心が壊れるかも。でも、その痛みを何年でも感じていよう。高校生の頃とは違い、今の私は「その後」の時間さえも失われていく貴重なひとときであることを知っているから。むしろその時間を引き延ばしたいくらいだ。ずっと嵐のことを考えていられるのなら。

 

簡単に進めなくて かじかんだ手は戸惑いの中

表情緩められない 切ない痛み 癒やす高鳴る鼓動

止まないで

 

今も毎日好きな曲ができる。嵐の冬の曲が好きだ。