Mステスーパーライブを見た。
私は今、ちゃぶ台に載せたノートパソコンからブログを更新している。この年末年始は心の喪中なので、実家にも彼氏の家にも帰らずに一人で過ごすことにした。つまり茶の間で嵐といっしょ。喪中などと言いながら楽しむ気満々である。もう一歩も動かない。
- こんなに気合いを入れている年に限ってカウコンが放送されない。悲しくて悲しくて、ちゃぶ台に拳をたたきつけた。もういい。Mステが私にとってのカウコン。
- 見たいアーティスト以外をぴっと飛ばして見たかったのに、絶妙なタイミングでちょいちょいジャムームが入ってくる。スタッフに心を見透かされている気がする。
- まずは平静ジャンプ。なぜ山田くんがセンターなのかよくわかった。すごい動きのキレと、隙のない表情、計算された膝の角度。美意識がセンターを作る。ちゃんと歌ってるのもすごい。
- 1人、髪型と表情が昭和のような平成のような、飛び抜けて気になる人がいた。調べたところ
藪くん
だった。この人が藪くんか。ボンカレーのCMに出てほしい。
- こうやって日頃読んでいるブログとの答え合わせをするのがカウコンの楽しみだったのに。くー。
- 平静ジャンプには背が高い人もいて、昭和の嵐よりも大人の男性に感じた。この男性っぽさにはドキドキするし、ちょっと怖くもある。そういうマッチョさが嫌いな人にシルバニアファミリーのような嵐はぴったりなのだろう。まったく危険さがない。安心な男子。30過ぎても男子。いつか「無害なおっさん」と呼ばれてしまうのか。
- 次はキスマイ。かなりメンバーの顔を覚えてきた気がする。もしかしてこの人、最近ブログでよく見る「にか」ちゃんかなと思ったら、本当に二階堂くんだった。覚えた。
- こうやって日頃読ん……カウコンの……。やっぱり許し難い。くー。
- 続いてはかつーん。昔はかつーんを見ると「最近のジャムームだな」と若者グループとして見ていたのに、最近ではむしろ身近な世代に感じる。ぱっと見て誰が誰だかすぐわかる。ジャムームきってのギラギラした危ない魅力を放っていたかつーんは、王子様っぽいグループに生まれ変わったのだろうか。それとも私の目に勝手に王子様の集団に見えているだけなのか。
- 楽しみにしていたせく村。と思ったら、なんだこれは。これじゃ村じゃない。ただのセクシー3兄弟じゃないか。あのバラバラなようでトリオやシンメトリーやコンビやあれやこれやが秩序を作り出していたセクシー村はどこへ行ってしまったのか。村外から言わせてもらえば、
今もこうなんだ、本当にこうなってたんだ
とショックだった。いつのまにか、うやむやに戻ると思っていたのに。2015年に村がすべきことは一つしかないように思える。
- プマップ。真っ赤なコートとマフラーに、茶の間は空へ飛んだ。実はこの衣装とせく村騒動のためにあまり覚えていない。
- すばるはなぜ坊主? 大倉はなぜ赤髪? というか、あいつもこいつもなんでその髪型なのかと疑問が止まらない。がに股で階段をふてぶてしく降りるすばる。どのアーティストも花道を外周するときにはニコニコ手を振るのに、エイトは誰一人として手を振らないどころか、客席にも一瞥もくれない。そうか、笑いもサービスも排除して「アウトロー」な男の闘いを演じきっているのだ。
かっこいい。
こういう世界の作り込み、曲の演技、アイドルを見るならそれが見たい。なにより、嵐が好きな身で言ってはならないことだが、生歌にしか伝えられないものがある。2回巻き戻して見てしまった。
- ときお。なぜ皆こんなに髪の毛をテカテカに固めているのか。ときお内流行?
- 長瀬作詞作曲の「LOVE.HOLIDAY.」が始まってびっくり。この人、こんなに歌がうまかったんだ。こんな曲を作れるんだ。ワクワクしていたらあっという間に曲が終わった。短くてさらにびっくり。
- 「LOVE YOU ONLY」に胸が熱くなる。当時は「なんて図々しい歌」と思ったものだが、たしかに恋をするなら「相手は僕しかいない」。こんなにかっこいいのだから。ちなみに小学生だった私の推しメンは松兄。
- 近畿キッズ。光一の前髪新しい。このへんの世代のグループは、嵐を好きになる前から茶の間で見ていたので、気兼ねなく呼び捨てだったりあだ名だったりする。
- 「愛のかたまり」。これも二人による作詞作曲らしい。すごいなジャムーム。作詞作曲を始めたとき、たいていのアイドルはアーティストになってしまうが、この事務所では皆がアイドルで居続けてくれる。
- こんな名曲が2001年にリリースされて、Jr.に歌い継がれてきたなんて知らなかった。心から、すごいなジャムーム。掘れば掘るほど石油がわいてくる。
- 私は剛の書く女々しくて女々しくて女々しくてしょうがない歌詞やメロディが好きである。また二宮と仕事してほしい。
- ミスチルとB'zに挟まれる嵐。え、いいの? とオロオロしたいところだが、きっと本人たちはオロオロしていないし、ファンも「当たり前よ」という顔をしていていいのだろう。でもオロオロを楽しみたい。
- 登場したら、なにこの衣装。アイシャドウベースなら「BE-○○」と色番がついていそうなベージュぶり。ゴールドとベージュは紙一重。
- タモさんが「大野は」と言うのを聞けて満足。これで今年も終われる。
- 斜めに傾いてスタンバイしている5人が面白い。つんと押したい。
- 「GUTS!」で人差し指を立ててぴっぴっぴと動かすJから流れ星が。相葉のきれいな左右対称の肩から虹が。櫻井がよくやる両手の指さしからケチャップが。カキーンとヒットを打った二宮から明日への希望が。いろいろ飛んできたが、カメラよ、大野をもうちょっと抜いてもらいたい。
- 「迷宮ラブソング」がかかると、私はもう北川景子お嬢様しか思い出せない。と思ったら、外周をまわる櫻井二宮のジョジョ立ちでやられる。もうやめて。仲よさそうなところ見せつけないで。惚れるから。動揺しすぎて一時停止。
- さらに相葉の気の抜けきった顔が一瞬映る。エイトの徹底した演技を絶賛した同じ口であえて言いたい、
こんな自然体も好き。
伸びた前髪がファサファサしていて、色気がもれてる。
- カメラで抜かれるとちゃんとサービスする大野。Jはカメラに抜かれなくても表情を作ってサービスしてくれるかもしれないが、大野には他人の視線が必要だ。それを感じると変わる人。
- 嵐はとにかく目がキラキラしている。カメラに対する恐れや戸惑いがない。その目が画面を突き抜けて茶の間をトリコにするのだ。そう思うのは、
私が病気だからだ。
- 最後の大野はなんなんだ。「P・A・R・A」でカメラ目線をしても、「誰も知らない」で真顔になっても、見ている方が笑ってしまう。この人はつくづくコメディアンだと思う。いつかコメディ映画を作ってほしい。
たくさんのジャムームを見られて、体調を崩しそうなくらい心拍数が上下した。やっぱりこんな楽しいこと、年に一度はあってほしい。とくに大晦日みたいな特別な日には。またMステスーパーライブと、2015年こそカウコンが見られますように。