祝おうこの日を

お風呂に入る前、脱衣所が寒くて困っていた。小さな暖房器具でも買おうか。でも、たった数分のために買うのもな、と迷っていた。
ある日、なんとなく気分が晴れず、音楽を聴きながらお風呂に入りたいと思った。こういう時こそアイドルだ。いろいろな曲のサクラップを繋げた動画を流すことにした。さっそくリビングで動画を再生しながら、脱衣所に向かう。勝手なコール&レスポンスをしながら、踊りながら服を脱ぐ。お風呂に入る。出る。また踊りながら服を着る。
初期のたどたどしいラップから、だんだんサクラップのスタイルを確立していく櫻井。こうやって櫻井がなんでも出来るから、皆が好きになるのではない。もとから何でも出来るわけじゃないけど、努力で出来るようにしていってしまうところが最高にかっこいいのだ。そう考えながらリビングに戻って気づく。

寒くない。

櫻井の嵐における功績はさまざまにあるだろうが、色々な意味でファンを温めたり冷ましたりするサクラップに勝るものはないだろう。
サクショウ(33)に暖房はまかせよう。夏も冷やしてもらおう。アラフォーに向かう君を見ていよう。いつか出したい果たし状。せめて韻を踏んでみたよおめでとう。