続 パレット考:「そのときは本気だったんだって」

今年に入って、一度もしやがれを見ていない。正月のスペシャルが2時間以上もあるので腰が引けている。本当は24時間、嵐にうつつを抜かしていたいが、そんなに茶の間にばかりはいられない。
今日は一日休みだった。雪が降る中、家でぬくぬく二度寝と昼寝を楽しむ贅沢。贅沢ついでにしやがれを見ようと考えながら、次のような妄想で胸をしめつけて楽しみ、結局見ないという贅沢。
パレット
聞き始めた頃は、聞くたびに泣けたくらい私のツボを刺激する一曲である。前回、この曲に登場する二人は「The Bubble」で悲劇的な結末を迎えるという妄想を披露したのだが、わざわざ「The Bubble」を続編に位置づけなくとも、実はその結末は曲中で示唆されている。
ヒントは、二番のサビで現れる。

  • 折りたたんだパレットをもう一度君が開いて 白いところに書いた 「いつまでも好きだよ」って(ユニゾン
  • そんな気持ちの精一杯(松本)
  • そんな(コーラス)分かりきった愛(大野)

「気持ちの精一杯」と精一杯歌う松潤。このパートをこの人にまかせるなんて狙っているとしか思えない。松本は実際に誰かを精一杯愛していそうなので、せっぱつまった感じが伝わってきて本当に胸が痛くなる。最高のパート割りだ。
そして大野が「分かりきった愛」。分かってくれてる、分かりきってるんだ。彼が彼女の気持ちを受け止めてくれていることに、最高潮に切なさが募る。
こうして、互いの愛情を痛いほど感じた途端――



  • きっと色褪せずに(二宮)

絶対色褪せる。
二人は間違いなく別れる。「いつまでも好きだよ」も「I'll go anywhere I'll do anything」も全て嘘。どこにも来てくれないし何もしてくれないし、離れた途端にお互い別の相手にあっさり鞍替えする未来が透けて見えている。
どうしてこんな大事なパートを、よりによって二宮に振り分けてしまったのか。明らかに失敗である。
では、櫻井は直後のラップを担当しているから無理だとして、サビでソロパートを歌っていない相葉の場合はどうだろうか。想像してみてほしい。

  • きーっと、色褪せずにー♪(相葉)


――悪気はないけど色褪せそうだ。
結論:モテる男の言うことは信用ならない。