この関係

私のアイドル、そして皆のアイドルである二宮和也が、とうとう夢に出てきた。今まで五人セットで出てきたことはあっても、私と特別な関係を構築してきたのは松本→大野だけ。残る三人がどのような順番で出てきてくれるのか、とても楽しみにしていたのだ。やった。ついにやってやった(なにを)。

らーめんてんしはマジ天使
二宮と私は中華街にいた。二人は刑務所のようなアパートから脱走してきたばかりだった。私の所持金、1万1,000円。二宮の所持金ゼロ円。私たちはとても空腹だった。
二宮は大盛りのラーメンを食べ、さらにワンタン麺を頼んだ。ふと気が付くと、両方とも平らげていた。「えっ、私の分は?」


「いいじゃん、ねーちゃん。また買えば」「ラーメン屋さん、まだたくさんあるよ?」

そう、二宮はヒモですらなく弟だった。しかも意地汚く、姉への愛情にも乏しい弟。血もばっちりつながっていて、恋とか愛とかまったく発展する余地のない弟。全部食べきっておいてこの言いぐさ、たかり上手で責任転嫁も上手いところはまるで本物の二宮だな……と、夢の中のくせに私は思い、それでも二宮を嫌いになれずにいた。
次はもう少し色気のある関係で出てきてもらいたい。