どんと来いアイドル大野

大野・櫻井が、冨永愛土屋アンナをもてなす「嵐ちゃん」を見た。この組み合わせが私にとって新鮮だったのか、あるいはコーナーが1つだけなのがよかったのか、コンビVIPになってから3回目にしてあっさり「別に2人でもいいな」と思った。私は以前から冨永愛の美しい四肢が動いているところを見たくてたまらなかったので、今回はゆっくり堪能できて幸せだった。

  • 打ち合わせのときにまず自分だけ呼ばれるのが嫌そうじゃない櫻井。「俺ばっかり働いて」と不満に思うよりも、むしろ打ち合わせに呼ばれないと「段取りどうなってんの?」「準備、大丈夫?」など心配を募らせそう。
  • 冨永さんに「あーん」をされる大野。ものすごく絵になる。この人、普段から年上の女性にこういうことをされ慣れていたんだろうなと邪推してしまう。
  • 「俺ら子ども生まれたらこんな感じなのかな」。見ている誰もが一瞬想像するが、立場的に言うのを控えそうなことをさらっと言う大野。こんなのアイドルじゃない。
  • そこでぎくしゃくする櫻井が好きだ。
  • 女性チャンピオン相手にキックを繰り出す大野。性別的にイメージが悪すぎてきっとやりにくかっただろう。「子どものけんかみたい」という櫻井にフォローを感じた。
  • もしあれが櫻井だったら、「わーすごいキック!」「いたいいたい」→逃げ回るみたいな笑いに持っていったと思う。
  • ところが「足出すな!」と怒りながらぶんぶんキックできるのが大野。こんなのアイドルじゃない。魔王だ。でももし自分が女性チャンピオンだったら、女だからって加減しないで、ぶんぶんキックしてほしいと思うだろう。
  • 試合後の「こっちはイライラするんだよ」という発言に、女性相手に本気で蹴りかかるわけにもいかないし、でも相手はばんばん蹴ってくるし、という葛藤を感じた。いくら魔王とはいえ、そんな心も持っていてほしいもの。

大野自身は「懐が深い」「細かいことを気にしない」「なんでも受け入れる」というイメージが持たれやすいように思う。でも意外とその懐は狭くて、誰も気にしないあるポイントが気になってしょうがなくて、心を許して受け入れられるものごとは限られているのかもしれない。
むしろ見ている側に「これも大野だもんね」「こんなところも大野らしい」と、
どさくさに紛れてなぜか受け入れさせてしまう
そんな不思議な魔力を持った男、それが大野。
今回のVIPを見ながら、「この人アイドルじゃない」と思いつつも、「でもこんなことできるのって大野しかいないよね」「大野ってほんと予想外の行動に出てくれて面白いよね」なんて勝手に受け入れモードになっていた。魔王はつくづく底なしだ。またこの2人でのVIPを見たい。