謎解きは謎ディのまえに

暇なあなたに向けた、簡単な謎解きである。
夏の終わり、出張でJALに乗った。機内誌のSKYWARDを開く。全部のページを探してみたが、残念ながら嵐の記事は無いようだ。しかし、ちょうど友だちと行こうと話していたハワイの特集記事がある上、私の好きな画家のインタビューまで載っている。よし、これは二冊持ち帰って、一冊は友だちにあげよう。私は往路で一冊、復路で一冊、機内誌をかばんに入れた。
家に帰ってからは、しばらく忙しく、ゆっくりと読み返すことがなかった。
そして今日。改めてSKYWARDを開く。
そこには、いるはずのない妖精がいた。
森の中に相葉。緑の背景に赤いジャケットが映えて美しすぎる。嬉しい。しかし、おかしい。確かに妖精の記事が載るらしいという情報は知っていたけれど、飛行機でいくら探しても、その姿は見当たらなかったのに。なぜここに妖精がいるのか。私は頭が痛くなってしまった。

<読者への挑戦>
さて、どうやってこの妖精は、載っていなかったはずのSKYWARDにしのびこんできたのだろうか? あなたは、どんな真実を導くだろうか。

<解答篇>
決定的な情報を隠した上での挑戦だったが、わかっただろうか。その情報とは。

  • 私は往路では元気だったが、復路ではずっと寝ていた。
  • SKYWARDは月刊誌である。

もうおわかりだろう。

  • 私は出張が8月末から9月にかかっていたことを完全に忘れていた。
  • 私は往路でハワイ特集の8月号を読んで持ち帰り、復路でグースカ寝た末に、確認もせずに妖精が混じった9月号を持ち帰った。らしい。

導かれた真実:夏は人をパーにする。
「はぁ?」と思われたかもしれないが、本当になんで妖精がいるのかわからなくて20分も悩んでしまった。悲しい。ついでに出張の領収証を会社に提出するのも忘れていた。泣きたい。

最後に豆知識:この日記のタイトルにおける略称をフルネームに戻して読むと難しい。