愛したりなんかしたくない

しばらくこの日記を休止している間、ずっと聞いていた曲がある。「スパイラル」と「Firefly」だ。どちらもベタベタの切な系アイドルソングなのだが、妙にはまってしまった。
どうしてこんなにはまったのか自分でも不思議に思いながら、99回目の「スパイラル」を聞いているとき、ついに気づいた。私は明らかに「き・み、のことナド興味ナイ」のフレーズを待っている。愕然とした。
そう、二曲ともベース音が鳴り響く上でサクラップが炸裂する、
大臣イキイキソングなのだ。
かつて何度も書いてきたように、私にとってサクラップは、常に乗り越えるには高い壁だった。嵐を好きになることを最後まで妨害し続けたのはサクラップだったし、嵐を好きになってから、恋で盲目になった目をたびたびこじ開けてくれたのもサクラップだった。サクラップを気持ちよく受け入れられないことが、茶の間の存在証明であり、矜持だったと言ってもよい。
それなのに、喜んでイキイキソングを聞いてしまうなんて。私は自分のアイデンティティが揺るがされるのを感じた。
「大きなベース音でラップが相殺されて、なんとか耐えられてるだけなんだから」と言い訳しつつ、今日も二曲を聞き続けている。
「き・み、のことナド興味ナイ」。
興味大ありみたいだ。どうしよう。