うらやまピンクな大事件

心を込めて 唄いまピ〜ンク!
重ピンクこはっピンクレインボーピンク

嵐が心を込めて唄ったFNS、「面白かった」であっさり終わると思ったら、そうもいかないようだ。
茶の間としては、世間の誰も嵐に歌唱力なんて期待していないし、アイドル=オンチ&口パクというのが一般的なイメージだろうから、今さら何を騒ぐことがあるのかと思う。守るべきイメージとか、世間に知らしめるべき真の実力とか、別に無いじゃないか。
が、アイドルファンとしては嵐ファンの熱さが羨ましくなった。こういうときに守ってこそファンだろう。それこそ「担当」と呼ぶのにふさわしい支え方だ。
ある年末、私はモーニング娘。をテレビで見ていた。まだかろうじて年末番組に出られていた頃だ。一箇所、なぜか生歌がパピって聞こえたパートがあった。歌ったメンバーにとっては唯一の見せ場だったのに。そのメンバーは別に推しではなかったけれど、マイクのせいなのか気になるし、本人が不憫だしでネットに書き込んだ。しかし誰一人としてパピった部分なんて気にしていなかった。そんなに熱心に番組を見るヲタも絶えつつある頃だったのだ。私は誰かと「マイク変だった」「可哀想だった」と言い合うことすらできなかった。
嵐が羨ましい。愛されるってこういうことなんだ。
それにしても、歌番組の衝撃と言ったら、とっくに嵐は色んな番組でやってきているはずだ。「若すぎた」頃のMステ、またある年末の「伝えきれぬ愛ーしさーは」
特に後者は、リアルタイムで見ていて「ぶほっ」となった。そして瞬時に理解した。

  • この人は自分が音痴だと自覚している
  • にもかかわらず、自分のパートだけ無理を言って生歌にしてもらったのだろう
  • それはきっと、この曲を主題歌にした映画に彼が出ているからだ
  • なに、この人の責任感。挑戦する心。克服しようとする努力。

私は一気に彼を好きになってしまった。こんな人がいるなんて、ジャムームってイメージと違うんじゃない? と驚いたのだ。
昨晩も、きっと同じ「ぶほ」がどこかで起こっていたと思う。なにこのド下手だけど頑張ってる姿、可愛い。そういう需要もあるはずだ。かっこいいのももちろんいい、だけど、アイドルは可愛がるものでもあるんだから。