可愛い生徒たち

「しやがれ」の未知との遭遇スペシャル、後半を見た。そもそも未知との遭遇というコーナーが苦手なので、つい足が遠のいていた。見所のファンキーガールズが出ていないことも大きい。
<革ジャン松本>

  • 櫻井はダッフルでなくてスカジャンか革ジャンでもいいのにと思っていたが、真打ちがここにいたのか。
  • 「革ジャンでギターは弾きにくくないんですか」と聞く松本。素人らしさをあえて出した、いい質問だ。
  • 興味がありそうな相づちを打つこと、よい質問をするところ。松本は本当にいい生徒だと思う。なにか教えたくてたまらない気持ちになる。この人に接待してもらったら気持ちいいだろう。
  • Tシャツならまだしも、スーツの上にもタイトな革ジャンをあっさり着ているので驚いた。どれだけスリムなのか。と思いきや、大野も難なくスーツの上に羽織る。アイドルの細さに参った。
  • 櫻井のダッフルも松本の革ジャンも、放送終了後に嵐ファンが訪れることがあまり無さそうなお店である。

<火鍋の大野>

  • 火鍋の発音を聞き取れない大野。ふつう教わる立場なら、「し、しらべ?」「しらべですか?」など、聞き取れていないことを言外にほのめかすものだが、「ひらめ。」「しらべ。」と全く臆すことなく繰り返す。この人のこういう変な動じなさ、失礼とか不遜とかにも見えるかもしれないが、私は好きだ。
  • でも生徒にはしたくない。こんな無反応な人をわくわくさせられる漁師さんや画家さんはすごい。
  • 革ジャンネタの「ふざけんな」にしても、退出しようとするメンバーへの「馬鹿野郎」にしても、「多分ふだんの大野に近い姿」を見ると嬉しくなる。教育的な存在の大野なんてつまらない。そういう意味で、態度も口も悪い怪物くんは、大野が演じるヒーローとしてはぴったりだったのかもしれない。

<無賃乗車の二宮>

  • 相づちの打ち方といい、バスに乗ってからの独り言といい、ずいぶんがんばって仕事してるなと思った。他のメンバーよりはるかに拘束時間が長いように見えるが、暇なのだろうか。
  • バス停の数に「そんなに!」と驚き、待ち伏せして撮った写真に素直にコメントする二宮。相手の期待通りの反応をしてくれるという意味では、二宮も理想的な生徒である。しかし、感心したり驚いたりしているように見える態度は、実はほとんどが嘘っぱちなのが怖い。表現が違うだけで、内心の無関心さは大野と張るだろう。
  • 「カメラさんの苦労がわかった」「ほら、いっしょに撮ろう!」とカメラさんまでたらし込む二宮。さらに「テンション上がっちゃうね、写真撮るとき」と、たった一人の車内でぺらぺらとホラを吹き続ける。できすぎてて怖い。
  • 彼の赤いリュック。自分の好みでは選ばなさそうな、よい子ちゃんシャツ。超稼いでいるアイドルのくせに、まるで貧乏学生のようにサンドウィッチを頬張る姿。この人が愛想良く返事をしないような存在になりたい。惚れるということばの意味を知る。

一般視聴者にはものすごくつまらない内容なのかもしれないが、幸せあふれる時間だった。こういうのがいい。盲目な茶の間は、世界で一番幸せな存在なのだ。