25分で完走

ラッキーセブンを見た。
しやがれを見るには、思い切りが必要だ。余裕がないと、あのギラギラした世界には手が伸びない。他方、ラッキーセブンは今のところすぐに見ている。松本、えいた、りいさ、大泉という4人の求心力がすごい。謎ディも主な出演者が倍いたら完走できていたかもしれない。

  • 子どもが主題だったせいか、ひたすら飛ばしまくって終わってしまった。
  • 「可愛くないけど最後にほどける子ども」「ぶっきらぼうだけど情に厚い主人公」「しみじみしたお母さん」「手の届かない女社長」「最年長は好々爺」。これらはベタな要素だが、ベタだからつまらないとは言えない。どんなにベタでも面白いものはある。しかし、このドラマでは、そのベタさが全て嘘のように見える。「こういうベタなキャラ」をドラマの中の人物が演じているんですよ、と言われた方が納得するくらい、キャラが宙に浮いている。本当は別のアスカさんや女社長がいて、ひとたびカメラが止まると「まーた社長、そんな間作っちゃって」「だって楽しいんだもーん」と言い合っていそう。要するに、セリフや間が定型句そのまますぎるのかもしれない。
  • 今まで微妙でよくわからなかったが、松潤って演技がドヘ…。櫻井とはまた別の方向で、これはこれでなんだかハラハラしてくる。つぶやいたり、ちょっとふてくされたりする演技は好きだ。オールドヘまではいかないが、丁々発止でやり合うときにドヘな瞬間がある。
  • 言うまでもなく、日本で一番の眉毛を持つ主人公。薄眉にして、悪さが際だってたまらない新田。両方のタイプをそろえた豪華な職場だ。社長は眉毛で松本を採ったに違いない。
  • 松潤を目の前にして、「きみ、家(うち)で働かない?」と誘いたい。「7万人もいいけど、たった1人を幸せにするっていうのも難しくて面白いことよ」「ドームもいいけど半径3メートル以内の人を幸せにできなきゃね」と挑発したい。
  • 明日、たいへんな寒さにもかかわらず、全国のソフトクリームの消費量がなぜか上昇するだろう。

まさかの謎ディと同じ記録でリタイアかと思いきや、最後にE太が怪しく微笑んだので、来週も見る。

追記:文句を言ったら非常に元気が出ていることに気づいた。文句が言えれば、なんでもできる。月曜日に適したドラマだ。時田くん、ありがとう。