人がついていく人

OH! もう情熱足んねぇ 
どうせ言うなら 状況掴んで 金にしますわ 
腐ってたって 始まんねぇからさぁ…

理不尽な仕事が続き、これまで情熱だけで圧してきたのに、それも足りなくなってきて、いっそ文句言ってやろうかと思っては、どうせならこの状況を自分のものにして、金にしようと思い直して、腐ってたって、始まんねぇからさぁ、Let's go! と唱える日々が続いていた。
でもJの仕事をする姿に教えられた。どんなに悲劇的なトラブルが続こうとも、JJ。JJ。JJ精神で乗り切ろう。そうやってJJJJしていたら、尊敬している上司が、電話で一言
「いろいろ考えてくれて、ありがとう」
と言ったのだ。この人は、これまで私に一度も丁寧語を崩したことがなかったのに。
不満なんか一気に吹き飛んでしまった。初心を取り戻した。こうやってついていきたいと思える人がいたから、情熱だって燃やしていられた。その気持ちを思い出したから、これからは大丈夫。人のありがたさと、それを忘れて腐ってた自分に涙が出た。
Jのまわりにも、きっと「Jだから」という理由で、無茶な仕事でも引き受けてついてきてくれる人がたくさんいるのだろう。スタッフも、J以外の嵐も。
理不尽で割に合わない仕事でも熱心に取り組む人に、人はついていきたいと思う。そしてその人に頼まれたら、どんな仕事でも、なんとかやってみようと頑張る。そういう感情につながれた「無茶−人−無茶−人」連鎖があることを知った。
そして、涙を流して初めて、
レチノールって目に入るとめちゃくちゃ染みる
ということも知った。
目もとのケアが必要な年齢(28)。これについてもJと真剣に話し合いたい。