「普通のドラマ」の感想:鍵の第二話

鍵のかかった部屋第二話を見た。
面白かった!
三毛猫が逃げてしまったから、こちらに希望をたくして好意的に見ているだけなんじゃないかと最初は自分を疑った。でもすぐに、このドラマのテンポを楽しみたくなり、早送りを止めて1倍速で完走。40分くらいかけて、久しぶりにドキドキとドラマを楽しんだ。

  • 第二話のタイトルはドラマのタイトルそのものなのだが、あの内容でこのタイトルということに興奮する。「鍵のかかった部屋」。「密室」じゃない正式名称を初めて覚えた。
  • 私はせっかちなので、「どうして部屋中に紙テープが貼ってあったんでしょうね」とか家に入るにはどうするかとか、まどろっこしい手続きを飛ばしてくれたのが嬉しい。説明少なめ、勝手に補完するくらいが好きだ。説明不足と適切な省略は違う。
  • キャラクターにしても、大野と佐藤さんが二人とも省略タイプで、戸田さんだけが唯一視聴者サイドの「えっ、どういうこと」「なんでなんで」タイプなので、見ていて楽。
  • 人間ドラマに踏み込まないところも好きだ。
  • 原作では、あの娘と義父の間には、もっと暗いなにかがあったのではないかと推測させるほど、家に不穏な雰囲気がきちんと流れている。
  • 気になったのは大野の肌荒れくらい。難癖をつけているのでも心配しているのでもなく、単純な事実として。
  • 突然の来客にも動じない大野。彼が鼻毛を切ったり抜いたりするシーンは出てこないのだろうか。喜々としてやってくれそうなのに。
  • 大野の指きれい。持って生まれた造形の美しさに加えて、「手入れされた手」である。差し入れのハンドクリームに、もしかするとネイルサロンにも。夢が広がる。

初めて「大野が出ていなくても見ていたかもしれない」と思った。普通のドラマとして続きが気になった。もちろん、現実には大野が出ているからこそ見ているわけだし、大野を見ているからこその昂揚感なのだが。大野という下駄は確かに高い。来週も見る。