「ジャニーズJr.の真実」

9月30日に放送された「ジャニーズJr.の真実」。「サマリー」におけるJr.たちの舞台裏を追いかけた番組である。偶然見かけて、最後の30分だけ見ることができた。

  • ハロプロにも「研修生」というJr.にあたる制度がある。あまりに限られた参照枠だが、それと比較してみると、とにかく人数が多い! 公演数も多い! かっこいい人が多い! みんな大人っぽい! 年齢の幅が広い! 歌のレッスンがない!
  • 歌と演技のレッスンがないことについて、あえてインタビューで触れていた。「えっ、演技のレッスンがないのにドラマに呼ばれるの?」と不穏な方向に持っていっておいて、突然シーンを切りかえ、滝沢大名様を登場させる。「それが本当にジャニ−ズ事務所のやり方です」「でも、それでいいと思いますけどね」。今の若い世代にこの人がどの程度の説得力をもつのか知らないが、「タッキー」世代の私は、「お大名様の仰せの通り」とあっさり説得された。ちなみにお大名様の声は、いつも虹色。
  • カメラの前だからといって、はしゃぐでもなく、無理するでもなく、自然さを演出できるJr.たち。ジャムームならではのカメラ慣れ。
  • どの子も変に斜に構えた感じがない。10代なのに。今では好感度を巧妙にあやつる櫻井大臣ですら、10代はあんなだったのに。
  • 中学生の私がこの番組を見たら、「大変そうだけど楽しそう」「イメージほど体育会系でもないんだ」なんて、のんきに思ったかもしれない。しかし28歳の私が、夏休みのほとんどをかけて働いている彼らを見ると、「なんて大人っぽいんだろう」と感心してしまう。中学時代、「お疲れ」「明日もお願いします」なんて挨拶で友達と別れたことがあっただろうか。その大変さが、昔よりもずっと想像できる。
  • この子が森本くんかー はきはきしゃべるなー
  • この子が安井くんかー 可愛い顔だなー
  • 赤い衣裳で1人1人がコレクションみたいに箱に入って踊る演出、AKBが東京ドーム公演でパクっていたような。これが起源だったのか。
  • 1人、衣裳を間違えてステージに出てしまった14歳の子がいた。すかさず「衣裳まちがえちゃったね」とカメラがついて回る。間違えたシーンが何度も放送されて、さらに最終日に「衣裳、大丈夫?」とふたたび突っ込む。なかなか酷なことするな、と思っていると、14歳は「大丈夫です!」

  「ボタン2個締め、襟出し、袖まくり、OK!」
  と明るくステージに飛び出していく。
  か、かっこいー。
  彼の名前は羽生田挙武(あむ)くん。読めない。でも覚えた。

  • あれ、もう術中にはまってる?


宝塚やジャムームのスターに興味がない人でも、その独特なシステムに興味をもつことはあるだろう。今回の番組タイトルを「ジャニーズJr.の夏休み」や「Jr.夏の舞台裏」にせず、秘密の暴露を匂わせる「Jr.の真実」とするあたり、本当にうまいと思う。まんまと見てしまった。
この番組を通じて、私が知り得た真実は2つある。

  1. ジュニアは全然子どもじゃない。
  2. 手足が長くてすらっとした平成体型がジャム界を席巻するなか、嵐は相当がんばっている。

Youたちの善戦を讃えたい。