紅白2013

嵐が4度目の司会を務める紅白を見た。

  • オープニング

のどかな雰囲気で始まる。プルプルとした指先の震えまでこちらに伝わってきそうだった2010年が懐かしい。NHKホールにイラストを乗せた「生きている」みたいな演出、Jは好きそう。

  • セク村(ぞん)

初出場のアイドルがトップバッターなのって、なんだかすごくわくわくする。おそらく、藤本美貴が2002年に紅組の一番手として「ロマンティック恋の 花咲く浮かれモード」と歌い出したとき、最高にわくわくした思い出がよみがえるからだろう。噂に聞くとおり、なぜか3対2で衣装の色が違う。まあでもこういうのもあるよね、と「2」の方を見ていると、1人のダンスが尋常でないことに気がついた。
なんなんだ、このスイッチョンダンスは。
まるではがしてもはがしても冷蔵庫に張り付くマグネットのように、不思議な弾力をもってスイッチョン、スイッチョンと動いている。表情と全身で踊り尽くす、見たことがないくらい楽しそうなダンス。この人の筋肉と関節はどうなっているのか。その前に名前はなんなのか。調べてみたところ、

松島聡だった。

今後もまっつーに注目したい。まっつーだけでなく、好きな日記で見ていた名前が実際の顔と一致していくことの快感で忙しかった。
ステージはとにかく派手で、聞いたことがあるようなないような曲が目まぐるしく変わっていく。もっと聞きたい、と思ったところに「セクシーローズ」とつぶやかれ、曲名も知らなかったのに
ギャーーーーーーー来たーーーーーーーー
と盛り上がってしまった。「時代を創ろう Sexy Zone」と締められると、ああもうまかせた、時代はまかせた、とすべてをゆずり渡してしまいたくなる。

  • ときお

疲れた。セク村だけで体力の90%を使い果たしてしまった。そこに見慣れたときおが出てくると癒やされる。でもどうせなら、茶の間の大人たちに新幹線出張を想起させるアンビシャスだけではなく、最近の曲も聞いてみたかった。

  • 患者にエイト

歌い出しのすばるにやられた。この人はジャムームの宝だと思う。1曲目は「へそ曲がり」という曲。なんだろう、この「30歳が初めて聞くのにすごく安心できる邦楽感」は。まるで、まるで、

ゆずみたい。

と思ったら2曲目の「T.W.L」は本当にゆずの北川悠仁が作詞作曲していた。韻の踏み方が恥ずかしい。でもタオルを回すのは楽しそう。最後まで見てから、台所から手ぬぐいを持ってきて、もう一度見た。
今回気がついたこと:すばるの可能性は∞、安田さんはとても歌が上手い、大倉の表情の崩し方を見ると毎回「イケメンなのにそこまで」と不安になる。

  • 嵐のふるさと

不安もないが発見もない。感動できなくなった自分の心が悲しい。

  • 嵐のメドレー

司会は見ていて安心できて、出番が来れば歌も踊りもこなす。なんて「できる」集団なのだろう。余裕のある5人を見ていると、紅白の4年間、この人たちが強くなっていく姿を見ていたんだなと気づかされる。もうあらかたやりつくしてしまって、これから新しい大きな挑戦をすることは難しいのかもしれない。でも、もっともっとそんな姿を見たい。逃げ出したいような重圧や、誰もしたことのない新しいことに立ち向かって、それを恒例や日常にしてしまう彼らの力を見ていたい。
歌のシーンでオールバックにしてきたJが、曲ごとに髪型をかえてくる女性アイドルみたいだった。二宮の目から☆がまき散らされるたび、「ああ、おばあちゃんもこの☆にやられたかな」と思いながら、しっかり自分もやられた。そうやって二宮を見ていたはずだったのだが、気がついたらせわしなく他の4人を見ていた。とくに相葉の割り箸のように細い太ももを。DNA、あんまり深く刻まれてなかったのかもしれない。

  • プマップ

床下からどーんと現れる5人のシルエット。これって一番かっこいい登場方法だと思う。偉大すぎてトリの一つ前でもなんの違和感もない。ジャムーム枠という感じがしない。しかし事務所担の人にとっては、彼らこそがザ・ジャムームなのだろう。いつもなにかをしてくれそうで、つい期待してしまうキムタクがちょろっと毛束をひとすじだけ落としていたのが面白かった。そして中居のダンス、もっと見たい。

実験結果!

仕事のできる男たちは美しい。