この人私の好きな人

Baby blueのサビを「ふんふんふーん」と鼻歌で歌いながら家に帰り、二時間遅れで紅白を見ている。登場からテンションの高い相葉。きっと緊張でガチガチになるのは嫌だと思ったんだろう。本番前にはスイーツを食べて挑んでいるはず。
司会は案外あっさりこなせるかもしれないのに、「引き受けるか一晩考えた」「緊張する」と繰り返し語ってくれることで、紅白が新たなハードルになった。嵐には一つ一つの機会をドラマにする力がある。紅白に初出場したときの緊張感あふれるA・RA・SHI、今でも忘れられない。
のっけから有村さんに「緊張しているなら、ちょっと練習しようか」と持ちかける相葉。やるぞ、やるぞ、という気合いに満ちている。それだけで視聴者は「がんばって」「見守ろう」と思うし、二人が若くして大きなチャレンジをしているチームに見えてくる。こうして皆を巻き込む強力な光が大好きだ。
今年楽しませてもらったイエモンと、イエモンが曲を提供したKinKi が並んで入ってきたのも嬉しい。わかりやすく何か考えていそうな表情を作る櫻井、恐ろしいほどいつも通りの大野、手拍子をひときわ大きくしてあげるJ、嵐が相葉の後ろに立っているだけで何倍もときめく。二宮は見えなかった

5人を見ているのが楽しい。去年スキャンダルを出した大野も、今年スキャンダルを出した二宮もJも、奇跡的に魔の手を逃れている相葉と櫻井も、分け隔てなく好きだ。いや本当に。あてつけでなく。別に私より大切な人がいたのだとしても。それでも私の好きな人たち2016。