無重力の生き様

 ムーン・リヴァーを 

渡るような ステップで

キリンジ/Drifter)

 

今、どんな気持ちでいるだろう。

つい来年のことを先取りして考えてしまうが、(40)までお祝いすることを許してくれてありがとう。まずは(39)おめでとう。

一見根無し草のようで、実は人よりずっと早く、人より制限の厳しい組織に所属してきた。そんな人が本当に自由になったら、どんな生き方をするのか見てみたい。そうすることが叶わない場所に行くことが、真に自由になるということなので、私のこの願いは叶わなくていい。

18の頃、「ずっと続けてきた武道を辞めたときの、あの解放感。」という一節をなにかの小説で読み、ものごとを辞めることが苦手な私は背中を押された気がした。初志貫徹や一途であることが善のように思われがちだが、本当は生きている限りいつでも辞めていいし、撤回してよいはずなのだ。続けるよりも辞める方が勇気がいる。

ダンスをすれば重力のないジャンプをし、凡人の倍のビートでステップを踏み、生き方までも自由であろうとする、自分からは遠く離れたあなたを尊敬しています。私はずっと大野の遠くにいる。