初めてのコンサート

コンサートのチケットを買った。

こんなに簡単に買えることは、もう無いだろう。きっと対面のコンサートが復活するから。そして嵐の活動も。色々な期待を込めてそう言いたい。

買いたければ5枚でも10枚でも買えてしまう。信じられない。嵐のコンサートのチケットを!

コロナが流行しなければ、私が嵐のコンサートに行けることなど無かっただろう。その点だけは感謝だ。この一年、テレワーク対応で本当に忙しかった。だけど最後に特大のプレゼントがもらえた。

 

 

二宮を追って結婚してみて、私は一人で暮らすのが本当に好きだということがわかった。相手に問題はなくても、単に一人でいるのが幸せだ。老いれば家族との暮らしを心強く思うのかもしれないが、元気で健康な今だからこそ、一人で生きることを楽しみたいという思いが強い。

その一方、せっかく奇特な人が見つかったのだから、どちらかが死ぬまでは一緒にいるかと思うときもある。皆こんな感じで生活を営んでいるのだろうか。

そういうわけで、もはや愛人の存在を隠す気が希薄なため、夫に「大晦日は嵐のコンサートを見る」と宣言し、リビングの大きなテレビで見ることにした。理由は

 

「見てみたいから」。

 

真実である。

理屈じゃなくて夢中になってこんな気持ち嘘じゃない。実はCDもDVDも持っているとか、好きだとか、わざわざカミングアウトする必要はないのだ。なぜなら嵐は「別にファンじゃないけど最後だから一度くらいライブを見てみたい」と言っても自然なほどに人気があるからである。売れてくれてありがとう、嵐。これが通用するアイドルはなかなかいない。

12月が始まり、悲しいカウントダウンを始めてしまいそうな矢先にチケットを販売し、コンサートを楽しむための動画まで用意してくれる。その気持ち、しかと受け取った。楽しむ! あ、これがenjoyか。